手よりそば 手より輪廻うどん

稲澤敏行 報告

インド最北端 ラダック レー県

デリー空港から北に1時間
南ヒマラヤ山脈と北カラコルム山脈にはさまれた
標高3000m~7000mの山岳
緯度は日本熊本
レー 海抜3500m
   酸素量平地の50
夏季 昼間 30℃前後
   朝晩 10℃前後
乾燥地年間雨量80mm
チベット仏教徒
インドソバの産地 レー県

『手よりそば』『手より輪廻うどん』の故郷

ラダック 麺の源流タイムカプセルを開ける

ラダック紀元前3世紀アショーカ王により佛教使節が、カシミール・ガンダーラに送られ近隣であるラダックにも早くから伝来し、メソポタミヤ時代より交流のあったギリシャ文化と融合し、仏教美術と共に仏教が隆盛となり中国・チベットへの回廊としてのラダックであった。

5世紀頃チベット王国の拡大によりモンゴロイド系仏教徒がインド後期仏教(密教)曼荼羅と共に流入。ラダック地区の僧院は高僧リンチェン・ザンポ(958~1055日本の平安時代)によって多数創建され、1200年前からの経典・仏像・壁画・曼荼羅が現在も継承されていて「インドの小さなチベット」と呼ばれている。法顕がガンダーラに向かうとき403年カラコルム山脈を越えラダック北部フンザ、ギルギットを経由しており中国へとの仏教ロードであった事が証明できる。

ジャンムー・カシミール州の宗教

チベット仏教 海抜3500m レー県

麺の源流 タイムカプセル

一世紀より東への回廊としてインド北部ガンダーラの仏教・佛教美術と共に中東アジア由来の石臼・小麦と佛教製麺法が一緒に西域更に漢民族(斉民要術)その果ては日本へと。奈良時代の麦縄(小麦の縄)・手束(手で握る)・索餅(綱状の麵)、中国「斉民要術」もラダックと同じ手より麵で、北インドが源泉である。

紀元一世紀頃の北インドでの製麺法がラダックのスキュルプチャン村のテッㇰチェン・タルギャスリン寺院に古代の伝統仏教生活より発生した手より麵が継承されており麵のタイムカプセルを開き確認した。

スキュルプチャン村 地図

近年はパキスタン・中国と国境紛争で1974年まで外国人の入域が出来ず、外来文化が遮断されていた秘境の地・インダス川の上流・渓谷沿いのわずかな農地・山岳地では現在も遊牧生活・厳しい環境であり自給自足・チベット仏教に支えられた。
精神的な豊かさ・温和な人々・村民全て僧侶・尼の生活・生活の中の仏教でなく仏教の中での生活をしている。「吾唯足知
ラダックの大麦・ソバの収穫は鎌での刈り取り(刹生)でなく 根から抜くとゆう手法『生いのち』に対する大切さを知らされる「六法輪廻転生」。

現代の生き方を再考させられた。

 

2015年9月3日~10日 インドジャンムー・カシミール州 ラダック スキュルプチャン村取材報告は 江戸ソバリエ協会 ホームページ   ー寺方蕎麦研究会「国境なき江戸ソバリエたち」参照

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